尿の色が濃い~茶色や赤くなると病気の危険信号

尿は普通は無色透明か、わずかに黄色味をおびています。

ときには濃い尿が出ることもありますが、夏場など暑い目に汗がたくさん出たときには尿が濃くなります。

これも、水を多く飲めばまあ元の普通の薄い色に戻るので、一時的なものです。

いやに心色いぽい尿や、やや赤っぽい尿が出ることが通じ薬やビタミン剤を飲んだ時もありますが、これも薬をやめれば普通の色にもどります。

ところで、紅茶のように濃い赤茶色の尿が二日も三日もっづくようだと肝臓を考えなくてはなりません。

これは黄疸の色です。

そのときは顔を鏡で見て下さい。

そして、眼の白眼のところが黄色くないかどうかを調べてみることです。

このとき、電燈の光ではよくわかりません。

太陽の光でないと黄疸の色はわからないのです。

ですから、私たちは診察のとき、必ず窓際にきてもらってよく見ます。

もっとはっきりさせるには血液検査をします。

眼を見ても黄疸がはっきりしない場合、血液でやっとわかることがあります。

黄疸というと、体全体が黄色くなるからすぐにわかる、と思われがちですが、そうでもないのです。

白人はすぐわかりますが、日本人は黄色人種ですから、もともとやや黄色っぽいので皮膚を見ただけではわかりません。

黒人に至っては墨のように黒いのですから、少し黄色いかどうかなどはまったくわからないのです。

そのような場合には、白眼を見て診断するということになります。

また、口の中を見てもわかります。

お正月などに、1日に5個も10個もミカンを食べますと、体全体が黄色くなります。

とくに手のひら、よく見ると足の裏まで黄色くなっていることがあります。

これはカロチン血症といって、黄疸ではありません。

その証拠に、白眼は白いままで決して黄色くはありません。

ミカンの食べすぎであって、食べなければもとにもどります。

肝臓が悪いわけではありません。

ミカンの他にも、カボチヤなどを食べても同じように黄色くなることがあります。

真っ赤で血のような色をしていて、お腹が痛い、尿が出るときも痛いという場合は、腎臓から膀胱、尿道と尿の通る道のどこかに石があると考えられます。

このようにオシッコの色だけでもさまざまな病気の見当がつくものです。