アルコール分解酵素を増やすには?

お酒の飲めない人でも無理に飲んでいるうちに強くなることがあります。
逆に、しばらくお酒から遠ざかっていると、以前ほど飲めなくなることがあります。

酒とは実に不思議なものです。

〈実話〉男性 40歳 商社員

私は、初めは酒が飲めませんでした。
ビールをコップ1杯飲んだだけで、もう顔が真っ赤になり、胸がドナドキして、それ以上は飲めなかったのです。

ところが、仕事の関係上つき合いで酒を飲有機会が多く、ほとんど毎日のように飲むこともありました。

不思議なもので、そのうちだんだん強くなり、2~3杯なら平気になり、それが2~3本になり、いまではそのあと水割り2~3杯飲んでも平気なくらいになりました。

どういうわけでしょう。肝臓が強くなったのでしょうか。

耐性がついてくる

この場合は、肝臓がアルコールを処理する能力が高まったために酒に強くなってきたのです。

アルコールを分解する酵素のうちの肝臓のミクロゾームエタノール酸化酵素系(MEOS)は、アルコールを飲んでいるうちにだんだんその活性が高まってきます。

これを酵素誘導といいますが、アルコールが常時入ってくると、これを分解しようとして肝臓の中のMEOS系の酵素がどんどん増えてきます。

これは一種の適応反応であって、たとえば酸素の少ない高い山に住んでいると赤血球が増えてくるのと同じことです。

ですから毎日お酒を飲む人は、この酵素が増えてくるのでしだいに酔わなくなるのです。

しかし、だからといって肝臓も強くなったわけではありません。

たとえ酔わなくなっても、アルコールを飲む絶対量が増えれば、それだげ肝臓はやられることになっています。

プロフィール


サイト管理人:藤田 正
某病院につとめる中年男性。
みんなで楽しくお酒をのむことが大好きです。

お酒にまつわるちょっと怖い話や、
安全なお酒の飲みかたを紹介させていただきますので、
ビールを片手に楽しく読んでいただけたらと思います。