健康に悪い酒の飲み方とは?

酒飲みにはつまみをあまり食べない人が多い。
それでも、あとで何か食べて栄養の補給をすればよいのですが、それもしないとなると肝臓を悪くします。

〈実話〉男性 45歳 営業マン

彼は営業部にいるのでつき合いが多く、自分もきらいなほうではないし、毎目酒を飲んでいたようです。

まず料理屋で飲み、二次会はバーで飲み、とハシゴをやっているのですが、酒を飲むとモノを食べないクセがついてしまって、料理屋でも酒がまずくなるからハシをつけず、バーではべようと思ってもおカキとかピーナッツとか、変わったところでは漬け物なんていうのが出るくらいですから、食べたところでたいして腹の足しになりません。

家に帰ると、女房はフテくされて寝入っていて、そろそろ腹がへってきたのでお茶漬けでも食べたいと思っても、この深夜、何となく気がひけて物音を立てずに台所で水道の水をゴクゴクと飲み干し、そのまま寝てしまいます。

翌朝は翌朝で頭もさえず、寝られるだけ寝て、あたふたと出かげ、電車の待ち時間の3分間 で階段のかたからの立食いそばをかき込み、昼は、肉など一切れもあったら今日は珍しく運がいいと思うようなカレーライス。

というわけで、働くだけ働いて夜はまた酒。

酒がまずくなるからモノは食わぬと、1日でいったいどのくらい栄養をとっているのか自分でもわからない。

外来で肝臓の検査をすると、たしかにアルコール性の肝障害があり、しかも血中アルブミンが100ミリリットル当たり二・五グラムという低栄養を示していました。

正常値は4グラム以上ですから明らかに低タンパク血症で、これてはちょっとバランスをくずすと、全身にムクミのくるおそれもありました。

また貧血もあり、これは血球の大きいタイプで、ビタミンB12や葉酸などの欠乏によるアルコール性栄養障害のものでした。
というわけで、この患者さんは一種の栄養失調となっていたことになります。

そのために顔には生気がなく、口をついて出るのは「忙しくて、疲れて…」という言栗ばかりです。

→ 続き

プロフィール


サイト管理人:藤田 正
某病院につとめる中年男性。
みんなで楽しくお酒をのむことが大好きです。

お酒にまつわるちょっと怖い話や、
安全なお酒の飲みかたを紹介させていただきますので、
ビールを片手に楽しく読んでいただけたらと思います。