酒飲んで顔が赤くなるのは食道がんのサインだった!?

ガン細胞は″秩序を失った細胞”といわれるように、とめどもなく分裂・増殖して人間の生命を脅かすもので、この無軌道者は体中いたる部位に根をおろし、さまざまなガンを起こします。

日本人のガンは消化器に集中しており、ガン死亡者の六割が消化器ガンです。

その中でもアルコールと結びっきやすいのが、口腔ガンと食道ガン、喉頭ガンなどです。

口腔、食道、喉頭は、いずれもアルコールの強い刺激につねにさらされるところでもあり、酒飲みが注意しなければいけないガンといってよいでしょう。

この三つのガンこそ、酒飲みがとりつかれやすいガン御三家といったところです。

タバコを吸いながら強い酒をガブ飲みするタイプの人は、いっそう警戒を要します。

特に、食道がんについてはお酒を飲んで顔が赤くなる人は要注意です。

タバコの発ガン物質についてはあとでふれますが、口腔ガンとか喉頭ガンなどは、疫学的にも喫煙との関係がひじょうに強いとされていますし、タバコを吸う人が濃い酒を飲んでいると、相乗作用でガン発生率が高くなります。

大酒飲みはたいていヘビースモーカーのことが多く、ガンを手招きしているようなものだといってよいでしょう。

酒好きの口腔ガンの発生率が、そうでない人の二倍以上にものぼるというデータもあり、アルコールが粘膜を荒らしてガンの下地をつくったり、発ガン物質を溶かしてガン発生をうながしていることは確かです。

食道ガンは、タバコを吸う吸わないに関係なく、酒飲みのかかりやすいガンといえます。

一般に、酒とガンの関係を見た場合、比較的結びつきやすいのは肝臓ガンとか胃ガンではないでしょうか。

胃ガンは日本人のガン死亡者の三割を占めていますし、肝臓ガンも、胃ガン、肺ガンについで、三番目に死亡者の多いガンです。

ふつう肝臓ガンは肝硬変の約半分に見られますが、アル中患者では二五パーセント程度です。

彼らは肝硬変になっても飲酒をつづけることが多いため、肝臓ガンになるまえに亡くなってしまうからです。

同様に、胃ガンもひじょうに少ないということができます。

プロフィール


サイト管理人:藤田 正
某病院につとめる中年男性。
みんなで楽しくお酒をのむことが大好きです。

お酒にまつわるちょっと怖い話や、
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