肝硬変でも初期なら余命宣告されない!予防が肝心

肝硬変が進めば、肝臓もついに力尽きて、黄疸令腹水や意識障害、消化管出血などがあらわれます。

いわば、死にいたる末期の病態です。死因は肝性脳症による意識障害と食道静脈瘤の破裂による出血死。

肝硬変はこのようにこわい病気なのですが、初期段階では無症状のことも少なくありません。

女性は男性に比べ、少ない飲酒量で、しかも約10年短い飲酒期間で肝硬変を起こしているので、注意が必要でしょう。

もちろん、肝硬変も初期段階で縁組化の程度が軽ければ、症状はよくなりますが、縁組化した、いねば。戦場の跡”は肝臓に残ります。傷痕はふつう、生活していくうえでは特別に支障はないものの、余力がないので、風邪とか疲労などで急に悪くなることがあります。

私たちの体には、ホメオスタシスといって、つねに正常状態を保とうとする働きがあります。

そのため、徐々に悪くなるのではなく、何か悪条件がきっかけとなって、段階的に悪くなりがちです。

したがって、よくなったと早合点して無理をしないよう気をつけることが肝心といえましょう。

肝硬変になると、約半数に肝ガンが出現します。

とくに、C型肝炎ウイルスに感染している人が多い。アルコール依存症では、約一四パーセントに感染者がいますが、このウイルスはアルコールと一緒になって肝臓を悪くしています。

今、肝硬変の人で飲酒しているダループと禁酒しているグループでどちらが肝ガンになりやすいか調査した結果、禁酒しているダループにガンの発生が多いことがわかりました。

これを聞いたとき、アル中の人は喜びました。

しかし、結果をよくみると肝硬変の人で飲酒している人たちは、三年で半分の人が亡くなってしまいました。

つまり、あまり早く死ぬので肝ガンが育たないことがわかったのです。

禁止している人たちは年に四回、腹部エコー検査を行なって早めに小さなガンを見つければ、おなかを開けないで外からアルコールを注射してガンを潰せます。

また、血管にカテーテルを入れてガンの病巣に栄養を注いでいる血管を異物で詰まらせればガソを死滅させることができます。

この治療を行なえば肝硬変になっても長生きできます。

いずれにせよ、肝硬変になる手前でくい止めることがたいせっなのはいうまでもありません。

無症状の場合でも、胸や背中、上腕部にクモの足のようになった赤い斑点 (クモ状血管腫)が見られたり、手のひらは手掌紅斑といって赤くなっていることがあります。

いずれも、圧迫すると赤味が消えます。

また、男性は乳房が大きくなって、いわゆる″女性化乳房″をあらわすことがまれにあります。

以上の兆候を見たら、何をおいても医師を訪ねてください。

とくに、四〇歳をすぎたら注意が必要です。

私のところのデータでも、肝臓障害があらわれるピークは四〇~五〇歳。六〇歳ころになると、肝臓障害はそれほどあらわれてきません。

このことから、アルコールによる肝臓障害は、五〇歳あたりで自然淘汰されると考えられます。

プロフィール


サイト管理人:藤田 正
某病院につとめる中年男性。
みんなで楽しくお酒をのむことが大好きです。

お酒にまつわるちょっと怖い話や、
安全なお酒の飲みかたを紹介させていただきますので、
ビールを片手に楽しく読んでいただけたらと思います。