肝炎が再燃するのはいつから?禁酒はいつまで?

アルコール性肝障害で二ヵ月前に退院。もう酒を飲んでもよいかという人がいます。

せめて一年は断酒して、その後は控えめに飲み血液検査をしてください。

お酒を飲んで肝臓を悪くしますと、肝臓に脂肪がたまったり肝炎になったりします。

しかし、アルコール性の肝障害は治りやすいもので、二週間から1ヵ月も入院しますと、驚くほどよくなります。

とくに脂肪肝の状態はそうです。

ところで、よくなったからまたお酒を飲みはじめてもよいかということですが、これはちょっとむずかしい問題です。

以前と同じようにお酒を飲んだら、また悪くなるからです。

つまりお酒が原因で肝臓を悪くしたのですから、同じように飲んだのでは、また同じことをくり返す危険性があります。

では、いつ頃から、どのくらい飲んだらよいのかという問題ですが、原則をいいますと、お酒で肝臓を悪くした人は、二度と肝臓を悪くしないためにはお酒を飲まないということでしょう。

また同じように飲めば、ますます病気も進行して悪くなっていきます。

これ以上悪くしないためにも、そしてこれからよくするためにも飲まないようにする、というのが本当のところ医者としての治療の原則です。

しかし、それでは困るという人もいるでしょう。

そういう人は、せめて一年ぐらいはお酒をやめておいたほうがよいでしょう。

肝臓の血液検査は一応正常になっても、お酒がきっかけでまた悪くならないともかぎりません。

では、一年以上たったらどうするか、一生飲んではいけないのか、ということになりますと、なかなかそういうわけにもいかないでしょう。

パーティなどでどうしても飲まなければならないときは、控えめなら飲んでもよいでしょう。

そして、ときどき血液検査をして肝臓の状態をたしかめておくことです。

お酒を少量飲んでみて、血液検査をして、そして悪くなっていないということがたしかめられれば、その量は一応大丈夫だということになります。

その方法でやっていくより他にないと思います。

しかし、現在肝臓を悪くして治療中の方でしたら、まずお酒は飲むべきではないと考えます。

医者としては、飲むべきではないとはっきりいうべきでしょう。

あとはその人の人生観にゆだねることになります。

プロフィール


サイト管理人:藤田 正
某病院につとめる中年男性。
みんなで楽しくお酒をのむことが大好きです。

お酒にまつわるちょっと怖い話や、
安全なお酒の飲みかたを紹介させていただきますので、
ビールを片手に楽しく読んでいただけたらと思います。