酒に強い人の特徴がスゴイ!!

どんなに大酒を飲んでも3割の人は肝臓を悪くしません。
次の例をみてみましょう。

〈実話〉男性 59歳 内科医師

医者だが酒飲みだった男。
別に医者だからといって飲んで悪いことはありませんが、20歳から一升酒を飲んでいたそうで、いまでは手はふるえ、幻覚があり、天井に虫がはっているといい出す始末。

精神科でみてもらうために仙台に行き旅館に泊りました、がそこでもビールを六本飲んで倒れ、駅までっれて行ってもらいましたが、ホームで倒れて舌をかみ、肋骨を折ったということです。

家に帰っても酒を飲みつづけ、ある朝家人が気づいたときにはウイスキーやビールが散乱しているところで倒れて入事不省となっていたということで、救急車で入院してきました。
入院後、てんかん発作をくり返し、意識はとうとう戻らず死亡しました。

私たちはさぞかし肝臓がやられ、肝硬変が進んで小さくなっていると予想していたのですが、実際はほとんど脂肪肝のままでした。

何故か肝臓を悪くしない人達の存在

このように長い年月、大酒を飲んでも肝臓を悪くしない人がいます。
アメリカでアル中のために精神病院に入院した患者さんの肝臓を調べたところ、3割の人はほとんど正常肝であったといわれています。

日本でも酒を飲んでも肝の酵素(γGTP)の上がらない入、つまり肝障害を起こさない人が3割いるということです。

この3割の人は酒に対して肝臓が強いのです。

いくら飲んでも肝臓が悪くならないというのは酒飲みにとってうれしいニュースです。
有名な日本画家で毎日一升酒を飲んで他に何も食べなかったのに八九歳まで長寿をまっとうしたという人もいます。

10人のうち3人は、このように酒を飲んでも肝臓、が悪くならないようです。
私が外来でみている患者さんの中にも、相当の酒飲みで当然肝硬変になってもよいはずなのにならない不思議な人がいます。

こういう不思議ならいくらあってもいいのですが、しかし話はそううまくはいきません。
肝臓がやられないと、別のところがやられます。

たとえば心臓、すい臓、脳神経などです。

このケースも死因は肝臓ではなく脳の変化でした。

そもそも酒を飲んで肝臓を悪くすると、まず脂肪肝になりますが、それだげでは死亡の原因になりません。

アルコール性肝硬変にがんができるとこれは死因になりますが、肝硬変だけでは現在は死亡しません。

肝硬変と診断されて20年も元気な人が何人もいます。

ところで、酒を飲んで肝臓はやられないですい臓がやられることがあるとお話しましたが、両方いっしょにやられてもよさそうなのにどうしてだろうと思われるかも知れません。

なぜ、ある人は肝臓だけがやられ、またある人はすい臓だけがやられるのか、この理由はまだわかりません。

プロフィール


サイト管理人:藤田 正
某病院につとめる中年男性。
みんなで楽しくお酒をのむことが大好きです。

お酒にまつわるちょっと怖い話や、
安全なお酒の飲みかたを紹介させていただきますので、
ビールを片手に楽しく読んでいただけたらと思います。