肝機能検査の前日に飲酒すると…

内科の医者と看護婦15人で温泉旅行に行ったとき、酒を飲む前と後で血液をとって肝臓を調べてみたことがありました。
まず、前日の昼間に採血をし宴会の翌朝、ふたたび採血をして前後を比べてみました。

その結果、ふんなかなりたくさんの酒を飲んだにもかかわらず、予想に反して誰も肝臓が悪くなっていたという数字は出てきませんでした。

GOT・GPTの他にγGTPなども測定しましたが、それも正常でした。
別に中央検査部の20人にっいても調べましたが、結果は同様でした。

合計35人についてのデータですから、まだ決定的なことはいえませんが、ふだん酒飲みでない人がたまたま大酒を飲んだとしてもすぐに肝臓が悪くなるものではない、という傾向はつかむことができました。

肝臓を悪くするには、長い間のくり返しの大酒が必要のようです。
3合以上、5年以上飲打と何らかの肝障害がくるともいかれますが、それも個人差があります。

これは、一つには肝臓は常に予備能力を持っているためでもあります。
ふだんは肝臓は一割程度しか働いていません。

あとの9割は予備です。
肝臓は10分の9を切り取っても生きていけます。

ですから、たまに大酒を飲んでも肝臓は十分それに応じて酒をすべて分解してしまうのです。

脂肪肝、アルコール性肝炎

お酒を飲み続けていると脂肪肝になることがあります。
とくに1日3合以上、5年以上続けるとできやすい。

脂肪肝になると肝臓はぱれて大きくなり、だるくなって食欲心から腹水がたまることもあります。

アルコールによって脂肪肝ができる理由は、
アルコールの影響によって肝臓の細胞が脂肪を合成するように働くためです。

アルコールによる肝障害のもう一つにアルコール性肝炎があります。
普段、三合程度のお酒を飲んでいた。

ところがある日、宴会があって一升飲んでしまった、というときに、急に黄疸がでて、腹水がたまり、重症になることがあります。
これをアルコール性肝炎といいます。

プロフィール


サイト管理人:藤田 正
某病院につとめる中年男性。
みんなで楽しくお酒をのむことが大好きです。

お酒にまつわるちょっと怖い話や、
安全なお酒の飲みかたを紹介させていただきますので、
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