肝機能アップさせる食材はこれ!

特殊なピノレン酸が多く含まれる松の実は、肝機能アップに有効です

松の実の脂質について研究が始まったのは近年のことです。

松の実は、その重量の約6割が油です。その油の脂肪酸(油脂の成分)の特徴は、ほかの植物性の油にはないピノレン酸の量が約18%と豊富に含まれていることにあります。

松の実の摂取が体にどのように作用するのか、くわしい臨床研究は今後も重ねる必要がありますが、私たちの動物実験では、

①コレステロールの低下作用、

②血圧が上がるのを抑制する作用、

③脂肪肝の低下作用、

という3つの働きがあることがわかりました。

松の実は薬ではないので、劇的な速効性は期待できませんし、健康食としてとるにしても、食生活を含めた生活全般を改善することが欠かせません。

しかし、松の実が肝機能アップなどに効くということは実験では明らかなので、適量を摂取するようにするとよいでしょう。

ところで、体に必要なのに体内で合成されないため、食事でとらなければならない脂肪酸を必須脂肪酸といいます。

必須脂肪酸は、体内での代謝系列の違いからn-3系とn-6系とに大別されます。

ピノレン酸はn-6系の不飽和脂肪酸で、特殊な化学構造を持っています。

ふつうn-6系の必須脂肪酸の分子構造は6、9、12番目の炭素に二重結合があるのに対して、ピノレッ酸は最初の結合がずれているのです(6番目ではなく5番目に二重結合がある)。

このことは、ピノレン酸がn-6系の脂肪酸としての働きを持ちながら、生理活性物質のプロスタグランジンに変化しにくい、という特徴につながっています。

一般に、n-6系の脂肪酸からつくられるプロスタグランジンが多すぎると、アレルギーを起こしやすいといわれます。

アレルギーを予防、改善するには、アレルギーの原因物質を除去するとともに、食生活でn-3系の脂肪酸を多くとるか、n-6系であってもプロスタグランジンに変化しにくいピノレン酸をとることが有効な方法と考えられています。

事実、松の実を食べると肝機能アップしてアレルギー性皮膚炎が改善する実例は多いようです。

プロフィール


サイト管理人:藤田 正
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お酒にまつわるちょっと怖い話や、
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