左の背中が痛いって?その鈍痛はアルコールが原因ですよ

左の背中が痛むようなら、すい炎の疑いが濃いこれは医学的にはまず、すい臓を考えることでしょう。

肝臓は”沈黙の臓器”といわれ、まず痛まないものです。

お酒を飲んだ翌日に背中が痛む、左側であるというときには、ますますアルコールによるすい炎の疑いが強くなります。

血液と尿のアミラーゼをみてもらうと、即座に診断ができるでしょう。

すい臓の炎症、つまりすい炎を起こす原因には大きく分けて二つがあります。

胆石とアルコールです。

胆石がないのだったらアルコールと思えばまずまちがいない。

もっとも、胆石もなくアルコールも飲まない人のすい炎もあることはありますが……。

アルコールによるすい炎であれば、アルコールをやめると治ります。

しかし、かなり進んですい臓に水のたまった袋ができたり、すい管がひどく拡張したり、すい臓に石がたくさんできたりすると、場合によっては手術をしなくてはならない場合もあります。

アルコールによってすい臓がやられたのだから、さぞかし肝臓もやられているだろうと考えて調べてみると、意外にそうでもないのです。

これは不思議なことなのですが、同じお酒をたくさん飲む人でも、ある人は肝臓はやられる
がすい臓はやられない。またある人は肝臓はやられるがすい臓はやられないということがあります。

このように、やられる臓器も人によってちがいがあります。

すべての臓器がいっぺんにやられるということはありません。

一般的には、お酒を飲んで肝臓がやられる人はものを食べない、したがって栄養失調でやせています。

ところが、すい臓をやられる人は油っこいものが好きで飲んではたくさん食べ、したがって脂ぎって太っています。

こういう例が多いのですが、全部がそうだともいい切れません。

では、すい臓が悪くなったらどうしたらよいか。

まずアルコールを絶ち、一日絶食とします。

本当は水も飲まずに点滴をうけたほうがよいのですが、自宅でしたら湯ざましだけを口にするようにします。

そして左の背中の痛みが止まり元気になってきたら、おかゆからだんだんかたいものにする、それもはじめはなるべく少なくする、とくに油っこいものは1週間は口にしないくらい気をつけて下さい。

何しろ、すい臓は油やタンパク質やデンプンを消化する酵素を出すところですから、すい臓がやられたら食物は消化できないのです。

ですから、はじめはすい臓を休ませるために絶食するわけです。

プロフィール


サイト管理人:藤田 正
某病院につとめる中年男性。
みんなで楽しくお酒をのむことが大好きです。

お酒にまつわるちょっと怖い話や、
安全なお酒の飲みかたを紹介させていただきますので、
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