ストロングゼロで悪酔いするってのはウソだった!!

ストロングゼロ500mlを3本飲んでも平気という人は、本当は肝臓が強いのでしょうか?
ストロングゼロ350mlを1本飲んでもでも顔が赤くなるという人は、本当に生まれつき肝臓が弱いのでしょうか?

結論からいうと、「ストロングゼロ → 悪酔いの元凶」といわけではなく、問題は含まれているアルコールの方です。
キリンの氷結レモンでも、宝酒造の焼酎ハイボール下町ドライを飲んでも飲み過ぎれば悪酔いします。
全てをサントリーのせいにするのは可哀想です。

そして、アルコールに強い弱いと肝臓の強さ弱さは別です。

酒に強い弱いはアルコールのためではなく、アルコールが肝臓で分解されてできるアセトアルデヒドと関係があります。
アセトアルデヒドは交感神経という自律神経を刺激します。

そのために顔色が赤くなったり、青くなったり、心臓がドキドキしたり、吐き気がしたり、下痢をしたりするのです。

つまり「悪酔い」をするのです。アルコールそのものなら、大脳が麻縁されていい気持ちになり、不安も心配も消えておだやかになるはずです。

悪酔いがあるから飲めなくなります。

もともと大酒の飲める人は、アルコールを飲んでもアセトアルデヒドが増えてきません。
アセトアルデヒドを分解する酵素を多く持っているからです。
それに反して、もともとオチョコー杯でも酔っぱらう人は、その酵素が生まれつき少ないのでアセトアルデヒドがすぐ増えるのです。

どうやらこれは先天的なようです。

調べたところ、ぱじめから酒に強い人は男で18パーセント、弱い人で12パーセントという結果が出ました。
強い人も弱い人も血中のアルコール濃度はほぼ同じなのに、アセトアルデヒドの濃度は酒に強い人は低いし、弱い人は高いのです。

アセトアルデヒドが悪酔いの原因だ、という証拠はもう一つあります。

それは「シアナマイド」や「アンタビュース」という酒を嫌いにする薬を飲んで酒を飲むと、アセトアルデヒドの血中濃度が猛烈に高くなり、悪酔いして飲めなくなるということです。

このシアナマイドは、酒を少し飲んでも気分が悪くなり、もうそれ以上は飲めず自然に酒の量が減って、ついには酒が嫌いになり酒をやめることができるようになるという薬なのです。

このことからも悪酔いの原因はアルコールではなく、アセトアルデヒドなのだということがわかるでしょう。
ストロングゼロで悪酔いするってのはあくまで噂で、ストロングゼロを飲む人はそもそも酒を飲むのが習慣になっている人が多いからじゃないでしょうか。

お酒に強い人と弱い人の存在

世の中おもしろいもので、一升飲んでも平気な酒豪がいるかと思えば、オチョコー杯で酔っぱらってしまう下戸もいます。
このような正反対な2つのケースを紹介しましょう。

〈実話〉男性 55歳 ホテル副支配人

学生時代は柔道をやり、体格は立派で、決断が早く、男らしくて親分肌、斗酒なお辞せずということ豪快にぐいぐい飲酒。
もう学生時代から一升酒も平気だったといいます。
酒は飲みは飲み初めたときからいくらでも飲めたし、飲んで顔が赤くなることもなく、いつまでも顔色が変わらず泰然としている。
頭痛もなく、二日酔いなんかしたことがない。

大の面倒見もよくて、さすが大人物だとみんなに慕われていました。
病気らしい病気もしたことがなく、この男の迫力には病気のほうがおじげづいて近寄れないのだろうといわれたくらいです。
ところがある日、突然吐血をしそのときはじめて食道静脈瘤が発見され、その原因は肝硬変だということがわかりました。
手術をしてどうやら命はとりとめました。

〈実話〉男性 42歳 エンジニア

電気会社に勤めるエンジュアです。
どうも酒が飲めません。
日本酒をオチョコー杯飲んだだげで顔は真っ赤になり、ドキドキして、吐き気もします。
ある日、飲め飲め、といわれて二~三杯飲んでみたら気分が悪くなりゲーゲーと吐いて死ぬ思いをしました。

どうして私は酒が飲めないのでしょう。
肝臓が悪いのでしょうか。

しかし血液検査では、肝臓は悪くないといわれています。
それなのに、なぜ酒が飲めないのでしょう。

私ぱ酒の飲める人がうらやましい。
会社でも飲める人は宴会で大きな顔をしています。
飲めない私は、どうやって断わろうかと心配していなくてはなりません。

世の中の人には、お酒の強い人を男らしい人だ。
頼もしい人だといいます。

お酒をなめただけで赤くなる人には「酒なんか飲まないのがからだにいちばんいい」なんていってくれますが、ほめられているのかどうかわかりません。
私の父も同じでした。酒に弱いというのは遺伝するのでしょうか。

飲める飲めないは体質の問題

この二つのケースは、まったく対照的です。
こういう人たちは、少なからずみなさんのまわりにもいるのではないでしょうか。
しかし、大部分の人たちはその中間でふつうにつき合い程度には飲むけれども、一升酒はどうも…というところでしょう。

プロフィール


サイト管理人:藤田 正
某病院につとめる中年男性。
みんなで楽しくお酒をのむことが大好きです。

お酒にまつわるちょっと怖い話や、
安全なお酒の飲みかたを紹介させていただきますので、
ビールを片手に楽しく読んでいただけたらと思います。