安酒で悪酔いすると思ってる奴ちょっと来い

悪酔いの原因はアセトアルデヒドで、品質とは関係ありません。

「安い酒は悪い混ぜ物があるであろう、だから酔い方も悪くなるにちがいない、気持のよい酔いでなく、悪い酔いになるであろう」と考える人がいるかもしれませんが、これは誤りです。
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安酒の代表格「がぶがぶ君」
確かに美味しいのですが、がぶがぶ君の表情に狂気を感じさせられるのは私だけでしょうか?

かつて酒界にも存在したカースト制度

たとえば、かつて日本酒に一級二級といった等級による区別があった頃、二級酒は品質が悪いから悪酔いする、と思っていた人もあるようです。

しかし、清酒特級とは品質が優良であるもの、一級とは佳良であるもの、二級とは特級および一級に該当しないものとなっており、その規定ははなはだ漠然としていました。

またアルコールの濃度をみますと、特級とはアルコールの割合が16~17%、一級は15.5~16.5パーセント、二級は15~16%となっており、二級酒とは比較的アルコール分の少ないものであるということだったのです。

原料については、いずれも米、米こうし、水を使っており、二級酒は原料に多少のちがいはあるようですが、本質的なちがいはありませんでした。

二級酒は悪い酒ではないという証拠に、日本の名酒といわれるものの中には意外と二級酒に入っているものがありました。

一級、二級という区別が、どこまで優劣をあらわしているか、こうなると明らかではなくなってきます。

ましてや悪い混ぜ物があるなどということは考える必要はなかったのです。

悪酔いとは悪い酒だから悪く酔うのではありません。どんなによい酒でも悪酔いはするのです。

悪酔いとは、お酒が原因ではなく、自分の体が原因だからです。

アルコールが体の中の肝臓で分解されるとアセトアルデヒドができますが、それが悪酔いの原因です。

それがたまりやすい人が悪酔いしやすい人で、たまりにくい人が悪酔いしにくい人です。

したがって、安い酒だから悪酔いする、という考えは誤りであるということになります。

安酒の持つ特有の魔力

お酒は自分に合ったものを堂々と飲めばよいのであって、何も無理して別なものに手を出す必要はないでしょう。

お酒を飲みたいときというのは、くつろぎ、自分の弱点を出し、もっとも人間とは遠く離れた別の人間、動物に近い人間になりたい気持のあるときです。

建て前ではなく、本音を出したいときです。心の衣服をとり、裸になりたいときです。

ですから、こんな汚い小さな飲み屋が、と思うようなところが意外に繁盛しています。

一番気どらずにくつろげるところというのは、汚いところかもしれません。

少々よごしたって気にならない、こぼしたって盛装したボーイが飛んできたりはしない、少々バカなことをしゃべってもかえってニッコリとしてくれる、というところです。

ですから、こういうお店が改装して広くして、ピカピカにしてしまったら、かえって行きたくなくなります。

くつろげなくなるからです。

お酒も自分と気の合うものがよいでしょう。

安いお酒でも堂々と注文すべきでしょう。

なかには超高級酒を昧わえる人がいて、それで満足感を得ることができれば、それはそれで素晴らしいことです。

プロフィール


サイト管理人:藤田 正
某病院につとめる中年男性。
みんなで楽しくお酒をのむことが大好きです。

お酒にまつわるちょっと怖い話や、
安全なお酒の飲みかたを紹介させていただきますので、
ビールを片手に楽しく読んでいただけたらと思います。