アルコールは動脈硬化を予防してくれるの?

少量のお酒は動脈硬化を予防し、心筋梗塞にもなりにくいという報告が最近増えています。

とくにアメリカでは、この種の研究が盛元でしっかりとした方法論で疫学的調査を行ったうえで、心筋梗塞や狭心症などの冠状動脈疾患の発生は、飲酒した人に少なく、飲酒しなかった人に多いと述べています。

さらに、動脈硬化とコレステロールとの関係については最近きめ細かくいうようになってきました。

ただコレステロール値が高いから動脈硬化になるなどとはいわず、動脈硬化にはLDLコレステロールが悪く、動脈硬化を促進するがHDLコレステロールは動脈硬化を防ぐ働きがある。

つまり、からだに沈着しているコレステロールを運び出し硬化しないようにするというのです。

ですから、LDLコレステロールは”悪玉”であり、HDLコレステロールは”善玉”ということができます。

そこで、お酒を飲むと善玉のHDLコレステロールが増え、悪玉のLDLコレステロールが減少する。

だから、お酒を飲んだほうが心筋梗塞や動脈硬化を予防するというのです。

しかし、この場合のお酒の量はせいぜい一合程度です。

アルコールは肝臓以外の臓器も襲う

このサイトでは主としてアルコールによる肝臓の病気をとり上げ、どうしたら肝臓を悪くしないでしかもお酒をエンジョイできるかということを述べてきましたが、アルコールが原因で起こる病気は肝臓病だけではありません。

ここでは、アルコールによってからだの他の部分はどういう影響を受げるかということにもふれておきたいと思います。

アルコールによる病気には胃・腸、すい臓、心臓、動脈硬化、貧血、脳神経、アルコール依存症などが関係してきます。

不思議なことに、アルコールが原因の病気といっても、一度に全部の臓器がやられることはありません。

たとえば、肝臓はかなりやられているのにすい臓は何ともない、心臓はまいっているのに肝臓は何ともない、ということがよくあります。

この理由についてはいまだに不明で、最近の学会でもこの点が問題になっています。

これから解明されるべき点です。

プロフィール


サイト管理人:藤田 正
某病院につとめる中年男性。
みんなで楽しくお酒をのむことが大好きです。

お酒にまつわるちょっと怖い話や、
安全なお酒の飲みかたを紹介させていただきますので、
ビールを片手に楽しく読んでいただけたらと思います。