アルコールが原因で慢性胃炎になる!

悪酔いのために胃がムカムカして吐くと、食べたばかりのラーメンなんかがドーツと出てきます。
また、ずいぶん前に食べたはずのものが出てくることもあり、胃の中に長い間たまっていて下に流れていなかったことがよくわかります。

タチのよくない悪酔いだと、1回ぐらい吐いただけでは回復せず、なおも苦しい、目もあけていられない、腹かしげるように痛い、立っていられない、めまいがする、そしてなおも吐くということがあります。

そうすると、最後に真っ赤な血がタラタラと流れ出し胃潰瘍と間違えて救急車でかけっけてくる人がいます。

しかし、胃のファイバースコープでみると、たいていは胃の上部に裂け目ができているだけで、すでに出血も止まっていることが多いようです。

これはマロリー・ワイス症候群といい、目炎でもないし、口泌瘍でもなく、ましてや胃ガンとは何の関係もないものです。

酒を飲んで、ゲーゲーやったために胃の内圧が高まって胃に裂け目ができて出血したものです。

輸血も止血も必要ない揚合が多く、裂け目も数日で治りみた目が派手な割にはタチのよい病気です。

これは私たちのような第一線の病院では比較的多いもので、緊急の上部消化管出血の中では第3位を占めています。

お酒を飲んでムカムカしたときには吐くのはかまいませんが、無理に吐かないことと、やたらに腹に力を入れないことです。

まさに血を吐くような思いで吐くと本当に血を吐くことになります。

お酒をたくさん飲んだあとはその後胃も荒れます。

急性に慢性胃炎ができることもありますが、これは精神的ストレスが加わるといっそうできやすくなります。

もともと潰瘍はお酒だけが原因でなることは少なく、ましてやコーヒーの飲みすぎでなることはまれで、何といっても最大の原因は精神的ストレスです。

心配車があって夜も眠れない、対人関係がうまくいかなくてイライラしたなどのときに慢性胃炎が起こるのです。

嫁と姑との関係、上役との関係、賃上げ闘争、学園紛争などで心労のあまり潰瘍になった例は数え切れません。

このようにイライラしているところに、それをまぎらわそうとして酒を飲むとヤケ酒になってしまいます。

飲んでも飲んでも酔わず、チキショー、チキショーといいながら飲酒ということになります。
酒を飲まなくても潰瘍になる寸前だったのですから、そこに酒が入ると余計に胃の粘膜を荒らし、ついには慢性胃炎になるというわけです。

また、毎日酒を飲む人は毎日ゲリをするようです。

下痢が治らないという人に聞くと、毎日酒を飲んでいるという人が多い。
これは酒のために小腸や大腸粘膜がやられるために起こるのです。

毎日酒を飲んでいる人はためしに一週間ぐらい酒をやめてみてごらん下さい。
下痢はピタリと止まります。

プロフィール


サイト管理人:藤田 正
某病院につとめる中年男性。
みんなで楽しくお酒をのむことが大好きです。

お酒にまつわるちょっと怖い話や、
安全なお酒の飲みかたを紹介させていただきますので、
ビールを片手に楽しく読んでいただけたらと思います。