アルコール性脂肪肝の自覚症状が気づきにくい理由とは?

アルコール依存症というのは、精神的にも身体的にもお酒を飲まないではいられない状態をさします。

毎日5合以上飲む大酒飲みで、アルコール依存症とされている人達の何割くらいが肝臓障害を起こしているかというと、意外と少なく1~2割程度です。

アルコール依存症で大酒家は全部が全部肝臓が悪くなるというわけではないのです。

大酒家のかかりやすい病気には、肝臓病の他にすい臓病、心臓病があります。

たとえば、大酒を飲んですい臓が悪くなったが、肝臓は何ともないという人がいます。
肝臓は沈黙の臓器を言われるほどで、自覚症状が出にくいのが特徴です。

また、心臓は悪くなったが、意外と肝臓には異常がないという人もいます。

つまり、酒を飲んだからといってすべての臓器がいっぺんに全部悪くなるというのではなく、ある人は肝臓だけ、ある人は心臓だけ、ある人はすい臓だけ、またある人は神経だけというように、人によってそれぞれ悪くなる臓器が違ってくるのです。

このように、ひとそれぞれで自覚症状が異なってくるために、脂肪肝になってしまった事に気づいにくいのです。

この理由については、現代の医学ではまだ説明がつきません。
これから解明していかなければならない課題です。

それから、アルコール依存症の大酒家で、まったく肝臓に異常がないという人が3割ぐらいいます。
アメリカの学者が、アルコール中毒で精神病院に入院した患者の肝臓の組織を調べたことがあります。

その結果、3割の人は肝臓は全然悪くなっていなかったのです。
つまり3割の人は、アルコールに対して強い肝臓の持ち主なのです。

この理由についても現在のところわかっていません。

このようにアルコールと肝臓の関係については公式論では割り切れないことが多く、個人個人の体質としかいいようがありません。

酒飲みは皆自分を都合のいいように解釈したがりますが、だからといって、”私はその3割に入っている”とは思わないほうがいいんじゃないでしょうか。

逆に70%の中の1人って聞いたら、”あ、無理そう”と思えてきますね。

プロフィール


サイト管理人:藤田 正
某病院につとめる中年男性。
みんなで楽しくお酒をのむことが大好きです。

お酒にまつわるちょっと怖い話や、
安全なお酒の飲みかたを紹介させていただきますので、
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