効果的な寝酒の適量ってどれくらい?

不眠症の人で寝酒をやる人は多いようですが、たしかに酒には眠りを誘う働きがあります。

これはアルコールの作用で、血液中のアルコール濃度が増えると緊張がとけ、中枢神経系の機能が抑制されて眠気が起こってくるからです。

寝酒というのは心地よく眠りにつくための酒であり、無理に酔っぱらってわざわざ眠りをさまたげることもないでしょう。

寝酒の適量は個人差もあって一概にはいえませんが、日本酒なら2合、ウイスキーならダブル一杯というところでしょう。

ビールはアルコール濃心が低く、また水分が多いために利尿作用があり、寝酒には向きません。

寝酒の時間としては、就寝前30分から一時間ぐらいがよいでしょう。

それは飲酒後30分で血中アルコール濃度がいちばん高くなるからです。

あまり早い時間に飲むと、床についたときにはすっかり目がさめていて、かえって眠れなくなってしまいます。

最後に寝酒の注意を一つ。

重度の不眠症の人で、酒だけでは眠れないからといって酒といっしょに睡眠薬を飲む人がいますか、これは非常に危険ですから絶対にやめるべきです。

その理由は、肝臓で酒も睡眠薬も解毒します。
同じような酵素で、同じような働きで両方とも解毒するわけです。

ところが、肝臓でアルコールを解毒する酵素は一定量しかありません。
そこへ、アルコールも睡眠薬も同時に解毒しなければならないとなると、競合状態が起こります。

したがって、酒が解毒されにくいし、睡眠薬も解毒されにくい。
そこで、睡眠薬が効きすぎてしまうのです。

一錠でも五錠くらい飲んだのと同じ効果が出てしまいます。
こうなると効きすぎて予期しない事態が起こることがあり、ひどい場合には死亡することすらあります。

いくら眠れないからといって、お酒と睡眠薬を同時に飲むのは絶対にやめてください。
どうしても睡眠薬を飲みたい人は、二時間ぐらい時間をずらしてから飲むようにしてください。

よく酒を飲むときに油っこいものを食べると肝臓への負担が少ないといわれますが、本当ですか。

たしかに肝臓への負担は少なくなります。
すきっ腹で飲むとアルコールは急速に吸収されます。

アルコールは、そのままの形でも胃から非常に吸収されやすいからです。

ところが、飲みながら、つまみなど油っこいものを小量食べたりするとアルコールの吸収が遅くなるために、血中濃度の上がり方もゆるやかで、肝臓としてはアルコールを処理しやすく、負担も軽減されます。

ですから、つまみを食べながら飲めば肝臓にもよいし、悪酔いの防止にも役立ちます。

プロフィール


サイト管理人:藤田 正
某病院につとめる中年男性。
みんなで楽しくお酒をのむことが大好きです。

お酒にまつわるちょっと怖い話や、
安全なお酒の飲みかたを紹介させていただきますので、
ビールを片手に楽しく読んでいただけたらと思います。