温泉の後の一杯の日本酒は美味しものです。
そして、思いっきり汗をかいたあとのよく冷えたビールの爽快さは、酒飲みならずとも一度味わったら忘れられません。

ところが、人によっては体質的に冷たいものを大量に飲むと下痢をするという人がいますが、これは腸の運動が活発になるからです。

酒飲みには一般的に下痢気味の人が多い。

下痢症状を訴えて私のところへくる患者さんに「おのを毎日飲んでいませんか」と聞くと、「実は毎日やっています」ということで、酒をやめると、

すぐに治ってしまうことがよくあります。

これはアルコールによって小腸や大腸の粘膜が障害さわたために下痢になったのです。

お酒をやめるとこの障害は元にもどり、下痢は止ります。

酒飲みの慢性的な下痢は、間接的には肝臓にも影響してきます。

なぜなら、下痢をするとまず消化吸収が悪くなる。

食物を消化するためのすい臓の消化酵素の分泌が低下するし、腸での消化吸収の働き、とくに脂肪の吸収力が低下して栄養障害を起こしやすいのです。

とくに大量の酒を長い間飲みつづげている人にビタミン欠乏から貧血気味の人が多い。

これはビタミン回申葉酸の欠乏が原因です。

このような栄養障害が起きるのは、肝臓の働きにとってもよくないことです。
肝臓の機能が正常に働くためには、栄養は非常に大切です。

たとえば、急性肝炎で入院すると、毎日ビフテキを食べさせることがあります。
それほど肝臓は栄養を欲しているのです。

結論的にいえば、酒飲みの慢性的下痢は栄養障害をひき起こし、ひいては肝臓の働きをにぶらせてしまうのです。

お酒を飲んだあと、下痢症状がつづくようだったら2日~3日酒をひかえて、胃腸を回復させてから飲むようにしましょう。