肝硬変で腹水の症状ができたら余命わずかってのは嘘だった!?

医者に肝硬変と診断されて、「もうダメか、もう治らないのか」と絶望する人もあるかと思いますが、そんなことはありません。

必ずしも余命わずかってわけではありません。

肝硬変といっても程度もいろいろですし、摂生を守ればかなりよくなります。

検査をしても「この人が昔、肝硬変だったのか」と疑いたくなるくらいよくなっている人もいます。

昔は、肝硬変は、肝障害の終着駅といわれ、肝硬変になると余命わずかで数年しか生きられないとされていましたが、血液のなかのタンパク質の量を押し上げるアルブミン製剤の登場で腹水も治るようになりました。

いまでは20年も25年も長生きしている人がいくらでもいるのです。

しかし、肝硬変にならないに越したことはありません。

アルコール性肝硬変をみてみましょう。アルコール性肝硬変になるには、お酒を毎日5合以上、10年以上飲みつづけるともっともなりやすいというデータがあります。

つまり一定の期間が必要なのです。

歴史が必要なのです。
アルコール性肝硬変というのは1年や2年でなるものではなく、長い間の積み重ねが必要なのです。

10年というとずいぶん長いなあとお思いでしょうが、20歳から飲みはじめたとして、10後は30歳です。
30以上の人はわかるでしょうが、20代の10なんてアッという間です。

また、毎日五合以上というほどでもないという場合には、10以上すなわち15年か20年の期間で肝硬変になるといわれています。

つまり飲酒量の総量によって肝硬変になるかどうかが決まるので、多く飲めば早くなり、少なく飲めば遅くなるということになるのです。

では、どのくらいが限度かといいますと、1日2合以下、5年以下では肝硬変になる人はほとんどいません。
3合以上、5年以上は要注意、5合以上、10以上は肝硬変になると考えてよいでしょう。

もちろん個人差は多少ありますが…。

というわけで、20代から飲みはじめると、肝硬変になるのはちょうど中年になる頃だということになるのです。

中年というのは、若いときの努力、がやっと実って、社会的地位も上がり、給料も増え、家庭にも恵まれ、というよい収穫がある反面、若いときの不摂生や向こうみずや不注意のツケがたまってしまったということに気づく時期でもあるような気がします。

肝硬変になったとしても、きちんと肝臓のケアをしてあげれば健康を取り戻すことができます。

次回は、弱ってしまった肝機能を回復させる方法を紹介します。

プロフィール


サイト管理人:藤田 正
某病院につとめる中年男性。
みんなで楽しくお酒をのむことが大好きです。

お酒にまつわるちょっと怖い話や、
安全なお酒の飲みかたを紹介させていただきますので、
ビールを片手に楽しく読んでいただけたらと思います。