ホストなどがやるイッキ飲みはなぜ危険なのか

一気飲みは宴会などでよくみかけますが、あまり感心しません。

お酒はじっくり長時間かけてチビリチビリやったほうが肝臓への負担は少なく、遂にかけつけ3杯と一気に飲めばそれだけ負担は大きくなります。

なぜならば、肝臓でアルコールを解毒する速度は一定で、一時間当たり、体重一キログラム当たり、0.1グラムです。

これで計算すると、体重60キログラムの人が一合の酒を飲むと、それを分解するのにほぼ4時間かかります。

それを越えて急にアルコールがたくさん入ると、解毒が間に合わなくなり、完全に解毒されずに残ることになるわけです。

アルコールは90パーセント以上が肝臓で解毒・代謝されます。
その他の臓器は手助けしてくれません。そのため処理能力を越えてアルコールが摂取されるとそれだけ肝臓に負担がかかるのです。

さらにこれと関連しますが、アルコールは急速にそのままの形で分解されずに吸収されます。

まず胃で吸収されますが、腸まで行かないうちに胃で80パーセントが吸収されます。
そのため飲んだ後30分で血中濃度は最高値に達します。

そして、急激に飲むと血中濃度は非常に高くなり、ながい時間かけてゆっくり飲むと血中濃度もゆっくりと上がります。

そのため当然のことですが、かけつけ3杯の場合は酔いのまわりが早く、ゆっくり飲むと悪酔いすることは少ないのです。

このように血中濃度の高さによって酔いの程度がちがってきます。

たとえば、四月の入学時期になるとよく新聞に出ることがありますが、大学の新人生歓迎会で飲めないのに一気飲みなどで無理ヤリ一升酒を飲まされて、そのまま死亡するという不幸が起こります。

ホストなどの水商売の方はお仕事柄お酒を飲まねばならないため、ある程度は仕方ないとはいえ、長く仕事を続けるためにもイッキ飲みは避けるべきです。

これはあまりにも急激に血中濃度が高くなったために脳がやられてしまったからです。

つまり、肝臓でアルコールが解毒されるヒマがなくて脳がやられて死んでしまったのです。

アルコールの血中濃度でみると、血中100ミリリットル当り50ミリグラムだとほろ酔いですが、150ミリリットルで歩けなくなり、400ミリリットル以上になると呼吸中枢がマヒして死に至ることになります。

プロフィール


サイト管理人:藤田 正
某病院につとめる中年男性。
みんなで楽しくお酒をのむことが大好きです。

お酒にまつわるちょっと怖い話や、
安全なお酒の飲みかたを紹介させていただきますので、
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