b型肝炎の感染経路は唾液じゃないって?

これからわが国の肝臓病はどのように変化していくのでしょうか。
アルコール性肝障害を中心にさまざまな面から考えてみたいと思います。

現在のわが国の肝臓病をみてみると、全体をとおして八割がウイルス性(C型、B型)2割がアルコール性とその他ということになります。

B型肝炎は将来ゼロに

B型肝炎ウイルスは昭和20年代は売血によって輸血が行なわれ、輸血によるB型肝炎は30%ともいわれておりましたが、売血から献血になり10%に低下、B型肝炎の検査法の進歩で、現在ではほとんどゼロとなりました。

性交渉によってB型肝炎になることがありますが、それもエイズの出現以来、性交渉によるB型肝炎は激減しております。

そこで最近まで残った最大の感染経路は母子感染だったのですが、母子感染を防ぐためにダロブリンとワクチンが公費負担となり、それ以来限りなくゼロに近づいております。

それまではB型ウイルスをもっている人は全人口の3%といわれていましたが、1%となり、現在の小学生では0.1%以下となっています。

これから生れる子供のB型ウイルスはゼロのはずですから、20年後、30年後あたりでは日本中からB型肝炎は消失するでしょう。

B型ウイルスは昔話となって博物館入りになることでしょう。

生き残るアルコール性肝障害

さきに肝臓病の八割はウイルス性である、その主なものはB型とC型であると述べましたが、そのB型とC型がこのように消え、あるいは減りつつあるとなると、残るのはアルコール性肝障害ということになります。

アルコールは人類はじまって以来飲みつづけられており、おそらく人類の存在する限り、人類が滅亡するまで飲みつがれていくことでしょう。

そうであれば、それに伴う肝障害、すなわちアルコール性肝障害は生き残り、いずれは肝臓病というとアルコール性のもののみという時代になるかも知れません。

アルコールの飲み方に対する私達の″知恵”のみが”肝障害”を減らし、なくしていくのかも知れません。

プロフィール


サイト管理人:藤田 正
某病院につとめる中年男性。
みんなで楽しくお酒をのむことが大好きです。

お酒にまつわるちょっと怖い話や、
安全なお酒の飲みかたを紹介させていただきますので、
ビールを片手に楽しく読んでいただけたらと思います。